ひどい番組
「動物・真剣勝負」。
ディスカバリー・チャンネルで番宣を見て興味を持ちました。
猛獣同士の戦いを見たい、でも実際に戦わせる訳には行かないので、猛獣と同じ性能のロボットを作って戦わせてみよう。
そんな内容の番組…の筈だったのですが。
先日見た回は「ライオン対トラ」。
ライオンやトラに詳しい専門家たちが意見を出し合い、ロボットを作ります。
まずはトラのロボットを作り始めました。
頭蓋骨はアルミの鋳造だったり、顎を油圧で動かしたり、結構お金が掛かってそうです。
ところが途中から番組の様子が変わってきました。
強力な顎ができたかどうか、スイカをくわえさせて力を試します。
スリー、トゥー、ワン、クラッシュッ!
みごとに割れるスイカ。「ヒューッ!」という歓声。
次はカボチャで試してみましょう。
カボチャはスイカよりも硬い皮で覆われています。
スリー、トゥー、ワン、クラッシュッ!
みごとに割れるカボチャ。
「ヒューッ!」「イエーッ!」。
…本当にこの人たち、動物の専門家なのでしょうか。
「この勝負はトラの勝ちだ」とか何とかコメントするトラの専門家。
それに食って掛かるライオンの専門家。
そんな専門家同士のいがみ合いが、途中途中にはさまります。
最後は今まで作った部品をトラクターにくっつけます。
…トラクター?!
だんだん仕事が投げやりになってきてませんかっ?!
できたトラロボット、真っ赤な照明を浴びてスモークの中登場します。
バックにはハードロック。
そしてなぜか目が光るっ!
これでトラは完成です。
途中コンピュータでシミュレーションとかしてましたが、最後はこれ。
さて、次はライオンロボットの制作なのですが…。
「同じネコ科なので基本的な構造は同じです」っ?!
制作風景の映像も使い回してますよっ!?
最後の登場シーンも同じっ!!
そしてメーン・イベントの対決は… CGでした。
しかも中途半端な駆け引きのシミュレーション。
そりゃそうですよね、映像が使いまわしなんだから。
ロボットは1台しかないので実際に対決はできなかったんです。
今回の一言:真剣勝負は真剣にやって下さい。
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コメント
ひどい番組っていうより、アホな番組ですねw
そういう番組って、途中でバカバカしくなっても、つい「でももしかしたらっ」っていう気持ちで、結局最後まで見ちゃって「あ~勿体ない時間の使い方したなぁ」って思いませんか?
私だけかなぁ?w
投稿: ルイカ | 2004.07.13 21:49
今晩は。コメント有難うございます。
ルイカさんの言っている「つい見てしまって…」って、見世物小屋に通ずるものがありますね。お祭りの見世物小屋だったらわざと騙されるのも一興なんでしょうけど。
投稿: さた | 2004.07.14 01:09
向こうで毎週「バトルロボティックス」という、手作りロボット勝ち抜きぶっ壊し番組をやっていて、電動ノコギリや鉤爪をつけたロボットが容赦なく壊れていくのを楽しみに見ていました。
NHKのロボット選手権はぬるいと思うなあ。ロボットは凶暴でこそロボットだ。
にしてもライオンロボット、間抜けだなあ。
シンガポールのマーライオンはオリジナルとは別に、動物園に行くロープウェイの途中に巨大な数十メートルはあるマーライオンMk2がいるんですが、そいつは目からレーザーを出し、スモークを吐きます。シンガポール人気質がよくわかりますね。
投稿: 川口 | 2004.07.22 13:51
コメントありがとうございます。
ディスカバリーチャンネル、以前はもっと真面目なドキュメンタリー番組が多かった気がしますが、最近は「モンスターガレージ」「ジャンクヤード・ウォーズ」みたいな改造モノが目につきます。人気があるのでしょうか。
「バトルロボティックス」もその手の人気番組なんでしょうね。
投稿: さた | 2004.07.23 03:49